川勝知事 ボーナス給与未返上 各会派幹部に返上の条例案説明

いわゆる「コシヒカリ発言」を巡り川勝知事が一度返上の意向を示したボーナスなどを返上せず県議会で不信任決議案が出された問題で、川勝知事は6日、各会派の幹部を訪れ、9月開会する県議会に提出する返上のための条例案の説明を行いました。

この問題は、川勝知事がおととしの参議院補欠選挙の応援演説で県内の自治体について、「あちらはコシヒカリしかない」などと発言して県議会で辞職勧告決議が可決された際、みずからのペナルティーとして給与とボーナスを返上する意向を示しながら7月になって返上していないことが報道で明らかになったもので、その後、県議会では50年ぶりとなる不信任決議案が出されてわずか1票差で否決される事態にまで至りました。
これを受け、川勝知事は6日、9月21日に開会予定の県議会で、返上のための条例案を提出することを県議会の各会派の幹部に説明しました。
条例案では、おととし返上を表明した約440万円分をことし12月の給与やボーナスなどで減額することにしているということです。
通常、各会派への議案の説明は県の幹部が行いますが、「議員とのコミュニケーションを深めていきたい」との意向から今回は知事自ら説明するに至ったということです。
川勝知事は終了後、報道陣の取材に対し、「会派に条例案を説明したのは初めてだが、私個人に関わることなので、私が説明するべきだと思った。紳士的に迎えて聞きいれてもらい感謝している」と述べました。
この条例案が9月の県議会に提出されて採決で可決されれば、正式に返上となります。