パラスポーツ普及や選手育成へ 全国初の共同事業体設立 

静岡県でパラスポーツの普及や選手の育成を目指す官民連携の共同事業体が全国で初めて設立され、パラスポーツの拠点になる施設を整備していくことなどを申し合わせました。

この共同事業体は「ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム」と名付けられ静岡県と各自治体、それに58の企業や団体が参加しています。
30日は設立総会が静岡市で開かれ、県障害者スポーツ協会の杉山金吾専務理事が、「スポーツによって共生社会の実現につながると考え、設立することにしました。県民が多様性を受け入れ、生き生きと生活できる県をつくっていきたい」とあいさつしました。
このあと事業計画が報告され、来年、パリで開かれるパラリンピックなどに向けて、選手の育成を図ることや、パラスポーツの県の拠点になる施設を整備していくこと、それにパラスポーツの県民の認知度を80%以上に高めるよう情報発信をしていくことなどを申し合わせました。
静岡県は東京パラリンピックで、ゆかりの選手が金メダルを含む13のメダルを獲得するなど、パラスポーツが盛んで、共同事業体は、医療機関のサポート体制の整備や選手の発掘にも取り組むことにしています。
県によりますと、パラスポーツに関連して官民が連携する共同事業体が設けられるのは全国で初めてだということです。