富士山の火山活動や噴火時の避難など考える研究会 富士宮市

富士山の火山活動や噴火した際の避難のあり方など防災について考える研究会が富士宮市で開かれました。

この研究会は、自然災害の研究に取り組む静岡県立大学のグローバル地域センターが、県富士山世界遺産センターで開いたもので、静岡、神奈川、山梨の6人の専門家が、富士山の火山防災についての最新の研究を解説しました。
このうち、県富士山世界遺産センターの小林淳教授は、静岡県の地形特性から見た富士山噴火に対する警戒や、避難のあり方をテーマに発表しました。
小林教授は、静岡県の富士山麓の地形について過去の噴火で溶岩流や火山灰の堆積によって最初の地形がつくられ、その後、川の浸食や断層の活動によって今の地形が作られたことを説明しました。
その上で小林教授は噴火の際の避難について、「地域によって異なる地形があり、噴火する場所によって溶岩の流れ方も異なる。地形は避難を考える上で重要な情報で、現在の地形を理解することが望ましい」と話しました。
静岡県立大学グローバル地域センターの楠城一嘉特任教授は、「最新の研究の動向をできるだけわかりやすく発信する発表会なので、住民の皆さんは今回の知識をもとに防災意識を高めてほしい」と話していました。