食料支援行っているNPO法人 物価高騰で食料品の寄付減少 

生活に困っている人たちに食料支援を行っている県内のNPO法人に、ことし1月と8月の活動で寄付された食料品の量は、長引く物価高騰などの影響で去年の同じ時期を大きく下回っていて、団体では支援への協力を呼びかけています。

NPO法人「フードバンクふじのくに」は、お歳暮やお中元などで家庭で食料が余りやすい毎年1月と8月に、県内の公共施設やスーパーなどおよそ330か所に回収ボックスを設けて、食料品の寄付を募る「フードドライブ」という取り組みを行っています。
団体によりますと、ことし1月の活動で集まった食料品の量は13.2トンと、去年の同じ時期と比べて6.3トン、率にしておよそ32%減少しました。
さらに、8月の活動では、16日の時点で、集計した一部の回収ボックスで食料品の量が去年の同じ時期と比べて半分ほどにとどまっているということです。
寄付が減少している理由について、団体では、長引く物価高騰による買い控えの影響などで、家庭で食料品が余りにくくなっていると分析しています。
「フードバンクふじのくに」の望月健次・事務局長は「このままでは支援の依頼の7割ほどしかまかなえない見込みで危惧している。家に余った食料品がある人は、ぜひ寄付をしてほしい」と呼びかけています。
回収ボックスの設置場所は、団体のホームページから確認できるほか、電話番号、054−270−7301まで問い合わせてほしいということです。