浜松のデイサービス施設 演劇で特殊詐欺の手口を紹介

特殊詐欺の被害を未然に防ごうと、浜松市のデイサービス施設で演劇を通じて注意すべき手口を紹介する取り組みが行われました。

この取り組みは浜松市のデイサービス施設が利用者を対象に行ったものです。
25日は施設の介護士や看護師4人が演劇を行い、「還付金がある」などとうそを言って金をだましとるいわゆる還付金詐欺の手口を紹介しました。
劇でははじめに、自治体の介護保険課の職員を名乗る2人が、独り暮らしの高齢者の自宅に電話をかけたあと、実際に家を訪れます。
2人は、「必要な書類に記入する必要がある」などと言って家に上がり、還付金の払い戻しに必要だとしてキャッシュカードを受け取ったあと、暗証番号を聞き取っていました。
寸劇のあと、浜松中央警察署の警察官が注意すべきポイントを説明し、独り暮らしの高齢者が狙われ、固定電話にかけるケースが多いとした上で、電話でお金の話が出た場合は警察に相談してほしいと呼びかけました。
参加した70代の女性は「演劇でやってもらえてわかりやすかったです。これまで以上に詐欺の電話には気をつけたいです」と話していました。
施設を運営する遠州鉄道介護事業部の森考史統括マネージャーは「演劇で伝えることで楽しく覚えてもらいながら、自分事として危機感を持ち、生活を送ってもらいたい」と話していました。