伊豆市 宗教法人 盛り土問題 県撤去調査費計上予算案提出へ

伊豆市にある宗教法人の敷地内に持ち込まれた廃棄物を含む盛り土が崩れて隣接する市の土地に流れ込んだ問題で、県は、盛り土の撤去を代行する「行政代執行」を実施するための調査費として、3000万円を盛り込んだ補正予算案を9月議会に提出する方針を固めました。

伊豆市の山あいにある宗教法人、「平和寺本山」を巡っては、3年前、敷地内に許可なく持ち込まれた廃棄物を含む盛り土が崩れて隣接する市の土地に流れ込み、生活用水となる川の水が濁るなどの影響が出ました。
これについて、おととし9月、県は、廃棄物処理法に基づき敷地外に流出した廃棄物をすべて撤去することなどを命じる措置命令を出しましたが、法人側は不服を申し立てています。
このため、県は、「法人側が措置を講じておらず今後の実施も見込めない」として代わりに撤去などを行う「行政代執行」を実施することにしています。
県は、撤去方法の検討や測量などをするために調査費として、今年度から来年度にかけて3000万円を見込み、必要な補正予算案を提出する方針を固めました。
予算案は、9月開会する県議会の定例会に提出されることになっています。