浜松市特産の木材「天竜材」使われた保育園建設進む

静岡県浜松市の特産の木材、天竜材が使われた保育園の園舎の建設が市内で進められていて、22日、関係者を招いて見学会が開かれました。

建設が進められているのは、浜松市中区の市立佐鳴台保育園です。
新たな園舎は木造平屋建てで、骨組みを含む9割以上の木材に天竜材が使われています。
22日は、施工業者や木材の管理会社の社員など、約30人を招いて見学会が行われました。
天竜材は、浜松市の天竜川流域でとれるスギやヒノキなどをブランド化したもので、市によりますと、枝打ちなどの手入れを丁寧に行っていることから、品質の高さが売りだということです。
新しい園舎の多目的ホールでは、天井の木材を一部見えるように設計されていて、市の職員が色合いや強度などの魅力をアピールしていました。
市では、天竜材の地産地消を進めるため、公共の建物などに使用する木材のうち、スギやヒノキは天竜材を100%使用する基本方針を定めているほか、販路拡大にも力を入れています。
浜松市林業振興課の小林和重課長は「丁寧な手入れのおかげで、美しく強い天竜材ができているので、子どもや保護者に見てもらいたい」と話していました。
新しい園舎は、来年7月ごろの完成を目指しているということです。