県民の日 「こども県議会」で中学生が知事に意見

8月21日は県民の日です。
これに合わせて、県政に関心を持ってもらおうと中学生が議員として県議会の本会議場で知事などに意見を述べる「こども県議会」が開かれました。

「こども県議会」は、静岡県が毎年、県民の日に開いていて、21日は中学2年生44人が県議会の本会議場に集まり、議員役を務めて川勝知事や副知事などに、日常の課題解決や観光の振興などについて意見を述べました。
このうち、富士市立富士川第二中学校の小澤茉桜さんは、スポーツを通じた共生社会のあり方について質問し、「スポーツを通じて、健常者と障害者が一緒にふれ合う場をつくることで、差別や偏見をなくすことが大切だ」と訴えました。
これに対し川勝知事は「パラスポーツはこれまでになく注目を集めており、情報発信の強化や一流選手との交流の場を設けているが、身近な場所で体験できる機会の創出も検討していきたい」と答弁しました。
また、静岡聴覚特別支援学校の小杉芽生さんは、買い物での体験を踏まえて、「店員とのやりとりがうまくいかず不便を感じる。指さしで伝えられるカードや表示があればやりとりでき、入力したり書いたりして伝えられる手段があればその場で困ったことも伝えられる」と主張しました。
これに対し、森副知事が手話を交えて答弁し、「障害のある方への気配りがまだまだ浸透していない。やさしい社会づくりに努めたい」と答えました。
議長を務めた、静岡市立竜爪中学校の監物優仁さんは「いろいろな意見を取り入れて、よりよい静岡県になるといい」と話していました。