新型コロナ感染者急増 県独自「感染拡大警報」初めて発令

新型コロナウイルスの感染者急増を受けて、県は、最も感染の深刻度が高い独自の「感染拡大警報」を初めて発令しました。

新型コロナの感染者はことし5月に感染症法上の5類になってからも増加傾向が止まらず、県は7月14日に「感染拡大注意報」を発令し、28日には「医療ひっ迫注意レベル」を正常レベルの「1」から、「地域や医療機関によっては医療のひっ迫が始まっている」とする「2」に引き上げました。
しかし、その後も感染拡大は止まらず、7月30日までの1週間の定点医療機関あたりの感染者数は、「16.92人」で、県が独自に設定している「警報レベル」の基準の「16人」を超えました。
「16.92人」という数は5類になる前の全数把握に換算した場合、1日あたりの感染者数が2100人程度と推定され、今後も医療のひっ迫が懸念されるということです。
また、5月15日から7月30日までに病院を対象に行った調査の結果、新型コロナの肺炎を発症し酸素投与が必要な中等症以上の入院患者について年齢では65歳以上が8割以上、病気では心疾患が5割近くを占めたということです。
県ふじのくに感染症管理センターの後藤幹生センター長は「これまでの対策に加え、軽い症状の人は休日夜間の外来ではなく平日の昼間に受診し、事業者や学校は今は診断書の提出を求めないようにして医療のひっ迫を防ぐ対応をお願いしたい」と述べました。