ニホンウナギの放流事業 クラウドファンディングで資金募集へ

絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの資源量を増やそうと、浜名湖周辺の漁業関係者などで作る団体が、うなぎ放流事業のための資金をインターネット上で募る「クラウドファンディング」を8月から始めることになりました。

ニホンウナギは、環境省や国際機関が近い将来、絶滅する危険性が高い「絶滅危惧種」に指定していて、浜名湖での天然うなぎの漁獲量も減少傾向となっています。
このため、浜名湖周辺の漁業関係者などでつくる「浜名湖発親うなぎ放流連絡会」では資源回復を目指して湖でとれた産卵期を控えた天然うなぎを買い取って放流する取り組みを行っていて、その資金をインターネット上で募るクラウドファンディングを行うことになりました。
期間は8月1日から9月29日までで、1万円から10万円までの4種類の価格単位で応募できます。
目標額は30万円で、返礼品として、うなぎのかば焼きや県西部のうなぎ専門店の食事券が送られるということです。
連絡会の加茂仙一郎会長は「うなぎは栄養価が高くおいしいので多くの子どもたちに食べてもらいたいが、近年は資源量が減っている影響で価格が上がり、日常では手が届きにくい食材になっています。資源量を増やして食の文化を未来につなげていくために協力をお願いします」と話していました。