掛川市の高校で交通安全講習会 ヘルメット着用など呼びかけ

掛川市の高校で交通安全についての講習会が開かれ、事故で息子を亡くした母親が自転車に乗る際にはヘルメットを着用することなどを呼びかけました。

講習会は、通学などで自転車を使う機会の多い高校生を対象に掛川市の危機管理課が企画したもので県立横須賀高校の1年生、およそ120人が参加しました。
18日は自転車で横断歩道を渡っていた時の交通事故で13歳の息子を亡くした群馬県の黒崎陽子さんが講師を務め、事故当時の深い悲しみと喪失感などを語りました。
この中で黒崎さんは、ヘルメットの重要性について「低速で走っていても転んだときに頭に受ける衝撃はすさまじい。必ず着用してください」と呼びかけ、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
警察によりますと、県内ではことしに入って6月までに、自転車事故で363人の高校生がけがをしていて、そのほとんどがヘルメットを着用していなかったということです。
自転車通学をしているという女子生徒は、「黒崎さんの思いが伝わってきました。自転車に乗るときはヘルメットを着用しようと思います」と話していました。
講演を行った黒崎さんは「ヘルメットはわずらわしいかもしれませんが命には代えられません。安全対策を心がけてほしいです」と話していました。