新型コロナ「感染拡大注意報」感染者 定点あたり8.12人

新型コロナウイルスの感染者が急増するおそれがあるとして、県が独自の「感染拡大注意報」を発令しました。

県によりますと、新型コロナの感染者はことし5月に感染症法上の5類になってからも増加傾向が続いていて、7月9日までの1週間の定点医療機関あたりの数は「8.12」人で、県が独自に定めている「注意報レベル」の基準の8人を超えました。
保健所別で、注意報レベルを超えているのは、賀茂、熱海、御殿場、静岡市の4つです。
「8.12人」という数は、5類になる前の全数把握に換算した場合、1日あたりの感染者数が1000人程度になると推定されるということです。
こうした状況を受けて、県は、「今後、急増するおそれがある」として、14日から、独自の「感染拡大注意報」を発令しました。
県ふじのくに感染症管理センターの後藤幹生センター長は「保健所エリアごとで見ても前の週から感染者が増えていて今後、第9波になる可能性がある。悪化すると医療機関がひっ迫する懸念がある」と警鐘を鳴らしました。
その上で、感染対策として、医療機関や高齢者施設に入る時や体調に変化がある時はマスクを着用すること、急に咳や熱が出た時は、学校や仕事に行かず療養すること、人が集まる場所では換気などを行うことを呼びかけました。