発達障害などの高校生 就職支援の情報交換会

コミュニケーションが苦手な発達障害などがある高校生の就職を支援しようと、湖西市にキャンパスがある通信制の高校で、専門家などが保護者からの質問に応じる情報交換会が開かれました。

この情報交換会は湖西市にある県立静岡中央高校西部キャンパスが開いたもので、発達障害などがある生徒の保護者14人が参加しました。
14日の会は保護者たちが3つのグループに分かれ、ハローワークの担当者や障害がある人の職業訓練や就職支援に取り組んでいる団体の職員に質問する形で進められました。
この中で長く仕事を続けるにはどうしたらよいのかといった質問が出されると専門家は、就職活動を始める前に「職業適性検査」を受けて何が得意で何が不得意なのかを把握することが重要だとアドバイスしていました。
その上で得意分野で仕事を探し、企業に対しては不得意なところをサポートしてもらえるよう促すことが大切だということです。
母親の1人は「何をしたらいいのかまったく分からなかったので支援の仕組みなどを聞けてほっとしました」と話していました。
企画した鈴木啓二教諭は「発達障害はそれぞれの不得意なことが異なるので、就職するにあたり企業とのマッチングがうまくいかないのが現状です。少しでも子どもたちが社会で居場所をみつけられるよう保護者や関係機関と連携して取り組んでいきたい」と話していました。