高校生と中学生が避難所設営訓練 地域防災の担い手に 掛川市

若い世代に地域防災の担い手としての意識を高めてもらおうと、静岡県掛川市で高校生と中学生が参加して避難所の設営を行う訓練が行われました。

訓練は掛川市の広域避難所に指定されている県立横須賀高校で毎年、行われています。
4日、高校の1年生から3年生と、近くの大須賀中学校の3年生、合わせて約240人が体育館に集まり避難所を設営しました。
南海トラフ巨大地震で大勢の住民が避難してきたという想定で進められ、生徒たちは6つのグループに分かれると、体育館にシートを敷いて生活用のスペースを作っていきました。
このあと、学校に常備されている簡易ベッドやテントを組み立てたり着替えや授乳の際に利用する小部屋をついたてで作ったりして、避難所としての機能を整えました。
中学3年生が訓練に参加するのは今回が初めてで、高校生たちに教えてもらいながらそれぞれの役割分担を確認していました。
中学3年生の女子生徒は「災害時に自分には何ができるのかを考えようと思います」と話していました。
県立横須賀高校の中津川和宏教諭は「高校生と中学生の連携が非常にうまくいったと思います。高齢者の多い地域なので、若い世代の活躍に期待しています」と話していました。