県運営のシステムに不正アクセス 個人情報1100件余り流出

静岡県は、運営するホームページのメールマガジンの配信システムが外部から不正にアクセスされ、1100件あまりの個人会員の登録情報が流出したと発表しました。

29日、県が農山村のイベント情報などを掲載しているホームページ、「しずおか農山村サポーター」に登録している会員に、県の職員がメールマガジンを配信しようとしたところ、システムへのログインができなくなっていることに気づきました。
県が調べたところ、6月27日に配信システムが外部からの不正アクセスを受けてIDとパスワードが変更され、1181件の個人会員の登録情報が流出したことが確認されたということです。
流出した情報は、メールアドレスやニックネーム、年齢、市や町までの住所、それに職業で、これまでのところ被害の報告は受けていないということです。
県によりますと、配信システムのアップデートをおととしから行っておらず、ぜい弱な状態にしていたことが原因だと考えられるということです。
県は30日、会員に対して状況の報告とおわびのメールを送ったほか、ホームページと配信システムを一時停止して、原因の詳しい調査や安全性の確認を行っています。
県農地保全課は「大変なご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。セキュリティ対策を厳重に行ったうえでホームページとメールマガジンを再開していきたい」とコメントしています。