新型コロナ感染者増加 今週には注意報レベルに達するおそれ

新型コロナウイルスの感染者の報告数が5月から増え、今週には県独自の注意報のレベルに達するおそれがあるとして、県は、医療機関や高齢者施設では、できるだけマスクを着用することなどを呼びかけています。

県は23日、新型コロナの感染状況についての会見を開きました。
医療機関から報告された患者数が5月から増えていて、6月18日までの1週間では、1つの医療機関あたりの平均で5.56人と前の週の1.48倍となっているということです。
今週には、県が独自に設けている注意報のレベルに県全体で達するおそれがあるとして、▼医療機関や高齢者施設ではできるだけマスクを着用することや、▼急にせきや熱などの症状が出たときには学校や仕事を休んで療養することを改めて呼びかけました。
また、県は、5月15日から6月18日の間、肺炎の所見があり酸素投与が必要な「中等症2※」以上の重症度で入院している40人のデータを独自に調べた結果を公表しました。
それによりますと65歳以上で「中等症2※」以上の重症度となった患者のうち、4人に1人がワクチン未接種だったということです。
ふじのくに感染症管理センターの後藤幹生センター長は「重症化する人の大部分は基礎疾患のある70歳以上だ。心臓や肺の疾患、糖尿病などがある方はワクチンの接種をお願いしたい」と述べました。
※「2」はローマ数字。