マイナンバーに別人の障害者手帳情報ひも付け 静岡県で数十件

マイナンバーに別の人の障害者手帳の情報がひも付けられていたケースが静岡県で数十件起きていたことがわかりました。
厚生労働省は全国の自治体に対して作業の状況を確認するとともに、同じようなケースがないか点検するよう通知しました。

厚生労働省によりますと、静岡県が障害者手帳の情報をマイナンバーの個人番号にひも付ける際に、誤って同姓同名の別の人の情報を登録するなどのケースが数十件、起きていたということです。
利用者がマイナンバーカードの専用サイト、マイナポ−タルを確認した際に、自分の障害者手帳の情報が出てこなかったことから自治体に相談して発覚したということです。
また、これまでのところ、誤って登録された障害者手帳の情報を別の人が閲覧したというケースは確認されていないということです。
こうした事態を受けて厚生労働省は、全国の自治体に対して障害者手帳の情報をマイナンバーにひも付ける作業の状況などについて7月20日までに確認し、同じようなケースがないか点検を行い、9月末までに報告するよう通知しました。
加藤厚生労働大臣は記者会見で「障害者手帳とのひも付けにあたって、どう具体的に注意すればいいのか、確認すればいいのかが必ずしも徹底されていなかった。適切な対応をしていない自治体については、すべての情報を洗い出して確認してもらう」と述べました。