県所有の公用車 3か月余 車検切れで使用

静岡県は、所有する公用車1台を3か月あまりにわたって車検が切れた状態で使用していたと発表しました。

県によりますと、車検切れが分かったのは、長泉町にあり県のプロジェクトに関わる公益財団法人「ふじのくに医療城下町推進機構」に県の新産業集積課が貸し出していた公用車1台です。
車検の満了日はことし2月17日でしたが、その後も5月31日までの3か月あまりにわたって法人の職員が33回乗車し、走行距離は1282キロに達しているということです。
県が定期点検で5月31日に公用車の貸し出し先に利用状況などの確認をした際に発覚し、その日に使用を中止した上、警察にも申告したということで、車検切れの期間に事故はなかったということです。
法人側は、「ことしは車検の案内が郵送されてきたのかわからなかった」などと説明していて、県は、車検証の写しの保管や管理表の作成などを指示したということです。
県の新産業集積課は、「県の公用車の適正な管理がなされていなかったことは大変遺憾だ。貸し出し先で適切に管理されるよう指導していく」としています。