日銀 県内経済動向“持ち直している” 1年半ぶり判断引上げ

日銀静岡支店は県内経済の動向について、個人消費が緩やかに回復してきているなどとして「供給制約の影響を受けつつも持ち直している」と1年半ぶりに判断を引き上げました。

日銀静岡支店が発表した6月の金融経済動向によりますと「個人消費」ではコロナ禍の影響が小さくなったことで、外食や宿泊といった分野の回復が見られたことなどから「緩やかに回復している」という見方を示しました。
一方、「生産」では、「弱含んでいる」として前回の判断を据え置きましたが、自動車や二輪車などの部品の供給の制約については緩和の動きが見られるとしています。
こうしたことから日銀静岡支店は県内の景気について「供給制約の影響を受けつつも持ち直している」とおととし12月以来、1年半ぶりに判断を引き上げました。
また、14日付けで水野裕央支店長が着任し、「県内は製造業や観光業など幅広い産業が盛んだというイメージだ。港も空港もあり、経済にとって非常に魅力的な環境で、企業や行政関係者の声を聞きながら、県内経済の動向をつかんでいきたい」と抱負を述べました。