「高校生平和大使」が抱負 “第五福竜丸 語り継ぎたい”

若い世代の立場から核兵器廃絶を訴える「高校生平和大使」の静岡県の代表になった焼津市出身の女子生徒が1日会見を開き、「第五福竜丸の事件を語り継ぎ、核兵器廃絶を訴えたい」などと抱負を述べました。

高校生平和大使は、広島や長崎など16の都道府県から代表が選ばれ毎年8月にスイスのジュネーブにある国連ヨーロッパ本部に核廃絶を求める署名を届ける活動などを行ってきました。
ことしの静岡県の代表には、焼津市出身で静岡雙葉高校1年生の中野愛子さんが選ばれ、1日県庁で記者会見に臨みました。
会見で中野さんは、「忘れてはならない第五福竜丸の事件を語り継ぎ、核兵器廃絶を世界に訴えるという使命感から平和大使になりました。唯一の被爆国として、核兵器廃絶の思いを国連で訴えていきたい」と抱負を述べました。
高校生平和大使静岡派遣委員会によりますと、平和大使たちが国連ヨーロッパ本部を訪問する活動は新型コロナ対策の緩和を受けてことし、4年ぶりに実施される予定です。
1日の会見には、中野さんとともにことし8月に開かれる長崎市の平和祈念式典に派遣される高校生2人も出席し、平和への思いを述べました。
3人は、静岡県内でも署名活動や講演を行うなどして、核兵器廃絶を訴えていくということです。