本格的な雨シーズン前に 治山施設など県が点検パトロール開始

本格的な雨のシーズンを前に、土砂崩れや土石流などを防ぐ治山施設などを点検する県のパトロールが1日から始まりました。

このパトロールは、県が毎年この時期に2週間程度かけて行っていて、初日の1日は、県の東部農林事務所や三島市の職員ら5人が、三島市の山林にある治山施設を訪れました。
職員は、沢沿いに数百メートルごとに3か所設置されている「谷止工」と呼ばれる、土砂の流出を防ぐコンクリート製の施設を点検して回り、亀裂など異変がないか目視で確認したり、土砂の溜まり具合を測量用のポールで測って異常がないかチェックしていました。
県森林保全課によりますと、パトロールは6月15日までに県内全域の計448か所で行う予定だということです。
東部農林事務所治山課の森潤哉班長は、「台風シーズンが近づいているので、山の近くの住民の方は、いつも水が流れている場所が止まっていたり、いつも出てない場所から水が流れていたら避難するなど、自分を守る行動をしてほしい」と話していました。
東部農林事務所では、パトロールに合わせて、山林近くの民家に治山事業の概要や土砂災害の現状などを紹介するパンフレットを配布することにしています。