リニア 静岡市長の発言 川勝知事「しっかり説明したい」

リニア中央新幹線の工事を巡り静岡県がJR東海に中止を求めている山梨県側のボーリング調査について、副知事時代などにリニア担当だった静岡市の難波市長が「県境まで掘ってもいい」と発言したことについて、川勝知事は「山梨県に水が引っ張られることは市長もご存じと思う。JRとの議論をしっかりと説明していきたい」と応じました。

この問題は、JR東海がことし2月から山梨県で進めているリニア中央新幹線のボーリング調査を巡り、川勝知事が事前に山梨県に説明せずに5月、県境からおよそ300メートルの区間の掘削の中止を求める文書をJR東海に提出したことに対し、山梨県の長崎知事が不快感を示したもので、5月24日には川勝知事が直接謝罪しました。
29日の定例会見で、川勝知事は、この問題について、静岡市の難波市長が個人的見解とした上で、「県境まで掘ってもいいと思っている。副知事時代から一貫してそう思っていた」と発言したことについて、「山梨県に水が引っ張られることは市長もよくご存じと思う。JRとの議論をしっかりと説明していきたい」と応じました。
一方、静岡県が去年加盟したリニア建設促進期成同盟会の定期総会に31日、初めて出席する川勝知事は「水資源への影響、土の置き場の問題はリニアを進めるために避けては通れないという趣旨の発言をするつもりだ」と述べました。