家康ゆかりの金山結ぶルートで静岡県など4県観光キャンペーン

大河ドラマ「どうする家康」をきっかけに、静岡県や新潟県、長野県、山梨県の4県は、徳川家康が開発に力を注いだ静岡県の土肥金山と新潟県の佐渡金山をつなぐ中部縦断ルートを設定し大規模な観光促進キャンペーンを始めると発表しました。

静岡県の清水港と土肥港を結ぶ駿河湾フェリーの航路は、江戸時代、今の伊豆市にある土肥金山で採掘された金を船に載せて家康が暮らす駿府、今の静岡市に運んだとされています。
「どうする家康」で家康ゆかりの観光地に注目が高まる中、静岡県や新潟県、長野県、山梨県の4県の知事などが24日に都内で会見を開き、4県が連携して土肥金山と同じく徳川幕府の財政を支えた新潟県の佐渡金山を結ぶ中部縦断ルートを設定し大規模な観光促進キャンペーンを始めると発表しました。
約600キロに及ぶこのルートは黄金KAIDOと名付けられ、ことし7月から、駿河湾や佐渡のフェリーや高速道路の利用代が最大で半額になる割り引きサービスや、ルート沿線の神社や城などで徳川の家紋の御朱印などを集めた人に「黄金の小判」をプレゼントするイベントなどが計画されています。
会見に出席した静岡県の川勝平太知事は「静岡は今、大河ドラマの舞台に取り上げられており、黄金KAIDOを通して観光交流人口を広げてみなさまに幸せを届けたい」と述べました。
また、新潟県の花角英世知事は「4県への旅行はこれまでバラバラに行くイメージだったが、『徳川』と『金』という共通の軸でつながっているという面白い旅の動機を提供できると思う」と述べました。