被災時に車貸し出し団体 富士市に全国4か所目の拠点

各地で災害が起きた時に無償で車を貸し出す取り組みを行っている団体が、全国で4か所目となる拠点を富士市に設け、活動を始めました。

この取り組みは、東日本大震災の被災者支援のために設立された「日本カーシェアリング協会」が宮城県などを拠点に行っていて、企業などから寄付された車を災害で車を失った人たちに無償で貸し出しています。
熱海市の土石流や去年の台風15号の被害の際に、支援を行ったことなどがきっかけで、22日、全国で4か所目となる拠点が富士市に設けられ、軽自動車や普通車など37台が集められました。
車は、災害が起きて協会から要請があった場合に10日以内に返却することを条件に、月1万1000円で一般向けに貸し出し、車の維持管理費にあてるということです。
生活困窮者の生活再建に向けた利用や地域コミュニティでの共同利用などを想定しているということです。
日本カーシェアリング協会の吉澤武彦代表理事は「取り組みは、被災者の生活再建に役立ちますが、全国的に災害の頻度は減ることはなく、支援に必要な車はまだまだ足りていません。リースの利用はもちろん、車を手放そうとお考えの方も、ぜひ寄付をご検討いただければと思います」と話していました。