スズキ昨年度決算 売り上げ4兆円超 過去最高に

自動車メーカー、スズキの昨年度の1年間の決算は、主力市場のインドでの販売台数の増加や円安などの影響で売り上げは前の年度から30%増えて4兆6400億円余りと過去最高となりました。

スズキが15日、発表した昨年度1年間の決算によりますと、売り上げは、前の年度より30.1%増えて4兆6416億円、本業のもうけを示す営業利益は83.1%増えて3505億円、最終的な利益は、37.9%増えて2211億円となりました。
売り上げが4兆円を超えるのは初めてで、最終的な利益も過去最高となりました。
主力市場のインドで車の販売台数が28万台、率にして、20%余り増えたほか国内販売も好調だったことや記録的な円安の影響で売り上げで額にして3216億円の押し上げ効果があったことなどが要因です。
その上で今年度1年間の業績見通しについては、売り上げが4兆9000億円と5.6%増える一方、為替の影響や原材料価格の高騰に加え研究開発費が増えることから営業利益は5.9%減って3300億円と見込んでいます。
オンラインで会見した鈴木俊宏社長は「増収増益の一番の要因は円安効果だ。今後については、目先の利益ではなく、10年、20年先の長期的視点に立って研究開発費を増やし、電動化やカーボンニュートラルを進めるため、積極的に投資していきたい」と話していました。