「起立性調節障害」を知る学習会 富士市

不登校の子どもたちに見られる病気の1つ、「起立性調節障害」に対する理解を深めてもらおうと、14日、富士市で学習会が開かれました。

「起立性調節障害」は、自律神経の不調などが原因で朝に起き上がるのが難しいといった症状が現れる病気で、思春期に多く見られます。
富士市内でこの病気と診断された子どもの保護者たちは、ことし3月に「起立性調節障害を地域で考える会」を発足させ、14日は大阪・八尾市で活動する団体を招いて学習会を開きました。
この中で八尾市の団体のメンバーは、「起立性調節障害」は不登校の原因の1つとして指摘されている一方、「怠け」などと誤解されるケースがあるとして、「周囲の人たちが病気への理解を深め、子どものストレスを減らしてあげることが大切です」と呼びかけました。
また、学習会では富士市の団体の保護者が、2年前に娘が突然、朝に起きられなくなり不登校になった経験を語り、「最初は原因がわからなかったが、同じ病気の子どもを持つ保護者と出会えたことで、娘の症状を正しく理解できるようになった」と振り返りました。
富士市の団体の代表で小児科医の飯泉哲哉さんは「家族が孤立しないよう、今後、月1回のペースで悩みを共有できる交流会を開きたい」と話していました。