難波静岡市長 清水区に計画水族館施設の展示内容見直し始める

静岡市の難波市長は、市が169億円をかけて清水区に計画している水族館施設について、展示内容の見直しを始めたことを明らかにした一方、就任直後に示唆していた、予算削減を前提には交渉しない考えを示しました。

静岡市は、今後3年をかけて市が169億円を負担して、清水区に水族館と博物館の複合施設を建設する計画を進めていますが、難波市長は就任直後に、「市の負担が巨額で圧縮できる」として展示内容の見直しについて、事業者側と交渉する考えを示していました。
これについて難波市長は12日の定例会見で、11日から、映像の活用など展示内容の見直しの協議を事業者側と始めたことを明らかにしました。
一方で、「金額を下げることを前提に交渉するのは適切ではない。契約を尊重した上でどういう方向に持って行くかが大事だ」と述べ、これまでの主張から一転、予算削減を前提には交渉しない考えを示しました。
また、清水エスパルスの本拠地として期待される新スタジアムをJR清水駅東側の土地に建設する構想については、「民間の発想を制限することにならないよう、市が率先して施設計画案を描くことはしない」と改めて述べる一方、スタジアムを新設せず、現在の「IAIスタジアム日本平」に、Jリーグの基準を満たす屋根を設置するなど、改修費も試算する考えを示しました。