袴田さん再審に向けた協議 弁護団が検察に抗議へ

57年前、静岡県で一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した袴田巌さんの支援者が、15日、静岡県浜松市で集会を開き、弁護団は、再審=やり直しの裁判に向けた3者協議の中で、検察が有罪の立証を行うかどうか方針を示さなかったことについて近く、抗議する考えを明らかにしました。

袴田巌さん(87)は、1966年に、今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で死刑が確定しましたが、3月、東京高等裁判所の決定で再審が認められ、東京高等検察庁が特別抗告を断念したことから、今後、静岡地方裁判所でやり直しの裁判が開かれることになりました。
15日は、袴田さんの支援者が浜松市内で集会を開き、弁護団の事務局長を務める小川秀世弁護士が、4月10日に開かれた裁判所と弁護団、検察による3者協議について報告しました。
検察が協議の中で、有罪の立証を行うかどうか明らかにせず、「方針決定に7月10日までの3か月間必要だ」という考えを示したことについて、小川弁護士は「検察は特別抗告しないことをすでに判断しているのに、いまから3か月かかるというのはどういうことか」と批判しました。
その上で、4月20日に最高検察庁と東京高検に対し、方針を早急に示すよう抗議する考えを明らかにしました。
また、袴田さんの姉のひで子さんは、支援者に対し、「ここまでくれば3か月はどうってことありません。頑張ってまいります」と述べました。
次回の協議は5月29日に開かれる予定です。