静岡市の難波市長 県庁で川勝知事と面会

難波市長は13日午後に県庁を訪れ、去年まで部下として仕えた川勝知事と面会しました。

面会では川勝知事が「目的に向けて結果を出していくのが難波流で、静岡市政には今までなかったことだ」と期待を伝えると、難波市長は「子育て・教育環境を飛躍的に改善しないといけないという考えはみんな一緒だ。それをどう具体的にやっていくかだ」と応じました。
また、川勝知事は、かつて静岡市を県の直轄とする構想を掲げて田辺市長と対立しましたが、13日は「私は東部・伊豆半島と志太榛原・中東遠の両側に目配りをして、2つの政令市については新市長に自由に辣腕をふるっていただくようにする」と述べ、難波市長の市政運営を尊重する考えを強調しました。
会談後、難波市長は「今までも部下としてというより人と人との関係で接していたので、そんなに違うという感じはない。言いたいことはかなり言えるのがいいことかと思う」と話していました。

静岡市長に就任した元副知事の難波喬司市長について川勝知事は13日の定例会見で、「彼は仕事人。市の課題である人口減少対策でどんな取り組みをするか楽しみだ」と期待を述べました。
川勝知事は会見で難波市長の就任を受けて静岡市の課題として人口減少対策を挙げ、「残念ながら静岡市の人口は70万人を切って減少がとまらない。特に清水区を活性化することが重要だ。彼は仕事人だと思う。人口減少対策でどんな取組みをするか楽しみだ」と副知事として自身を支えた新市長への期待を述べました。
また、リニア中央新幹線の工事を巡り難波市長が静岡市も大井川流域の自治体で作る協議会に参加する意向を示したことについては、「静岡市に関わることでもあり、入ってなくてはおかしい。もっともなことだと歓迎している」と述べました。
一方、難波市長が県とJR東海の協議について、「科学的根拠に基づいた議論が少し弱いんではないかという印象がある」と発言したことへの意見を問われ、「そういう印象を持っているのであればなるべく払拭されるようにしたい」と応じました。