裾野市の保育園 県に中間報告 “6月末までに再発防止策”

裾野市の保育園で元保育士3人が不適切な保育を行ったとされる問題で、保育園側は、6月末までに再発防止策などをまとめたいとする報告書を中間報告として県に提出しました。

裾野市の認可保育園「さくら保育園」では、県と市の特別監査の結果、去年、元保育士3人が園児の足をつかんで宙づりにしたり給食を食べない園児を威嚇したりするなど、あわせて10の行為が身体的・心理的虐待などと認定され、保育園を運営する社会福祉法人「桜愛会」は、児童福祉法などに基づく改善勧告を受けました。
9日は改善勧告で再発防止に向けた報告などを求められた期限で、法人の理事長で保育園の園長も務める、酒井和夫理事長ら2人が県庁を訪れて報告書を提出しました。
法人によりますと、中間報告として、原因を究明する第三者委員会や改革委員会を立ち上げたことなどを報告したということです。
一方で、勧告で求められていた原因の検証や再発防止の取り組みなどは6月末までにまとめたいと報告したということです。
社会福祉法人「桜愛会」の酒井和夫理事長は「再発防止策としてやっていかないといけないことは多数ある。その中でも風通しのよい環境作りから改善していくことがよりよい保育につながると考えている」と話しました。