ドローンで災害の被害状況把握へ 浜松市が企業と実証実験

浜松市は大雨などの災害が起きた際にSNSに投稿された情報をもとにドローンを使って被害状況をいち早く把握する取り組みを進めるため、県内外の企業と連携して3日に実証実験を行いました。

実証実験は浜松市と県内外の3つの企業が連携して、浜北区にある市の施設の駐車場を情報収集の拠点と想定して行いました。
実験はSNSに投稿された特定の地域の被害情報をAI=人工知能を活用して自動的に集める情報収集システムが使われ、3日は去年9月の台風15号による記録的な大雨の際に集められたデータをもとに進められました。
そのデータをもとに被害のあった場所が3次元の地図に落とし込まれ、ドローンが建物や電線に当たらないよう安全に飛行できるルートを導き出していました。
このあとドローンが自動的に飛行し撮影した映像が拠点のモニターに映し出されると、市の担当者が状況を確認していました。
市によりますと、これまでは多くの場合、被害状況を詳細に把握できていない段階で職員が現地入りしていましたが、一連のシステムを使えばより速く効率的に調査を進めることができるようになるとしています。
浜松市危機管理課の小松靖弘危機管理監は「新しい技術を積極的に活用して、市民の安全確保に役立てていきたい」と話していました。