県と裾野市“不適切な保育確認” 保育園の運営法人に改善勧告
裾野市の保育園で元保育士3人が園児の足を持って宙づりにしたなどとされる問題で、県と市は、特別監査の結果、不適切な保育が確認されたとして、9日午前、運営する法人に改善勧告を行いました。
裾野市の認可保育園「さくら保育園」では、去年6月から8月にかけて1歳児のクラスの元保育士3人が園児の足を持って宙づりにするなどの悪質な行為をしていたことが明らかになり、県と市は去年12月、園に対し児童福祉法などに基づく特別監査に入りました。
関係者によりますと、特別監査の結果、園児の安全を確保できない不適切な保育が確認されたということで、県と市は9日午前9時半ごろ、園を運営する社会福祉法人に対して改善勧告を行いました。
県と市は改善勧告をふまえて、再発防止策を提出するよう求めていて、法人では、理事会で協議した上で3月までに報告書を作成することにしています。
改善勧告書を受け取った社会福祉法人「桜愛会」の酒井和夫理事長は、「保護者や園児の皆様にご迷惑をおかけしたことを痛感しています。早く正常な保育の現場を取り戻すために、改善勧告の内容を分析して原因究明と再発防止について検討していきます」と話していました。