沼津市の不適切保育で保護者「よりよい保育望む」

不適切な保育が明らかになった沼津市の保育事業所では、23日朝、子どもを預けに来た保護者からよりよい保育を望む声が聞かれました。

沼津市によりますと、市から認可を受けた保育事業所では、去年10月にかけて、施設長と保育士らが園児のほおを引っ張ったり、顔に水性ペンで落書きをしたりしたほか、イベントでお面を怖がって泣く園児をさらに追い回したうえ、これらの様子を撮影し、メッセージアプリを使って職員どうしで共有する不適切な保育があったということです。
保育事業所は、22日までに2回にわたって保護者説明会を開き、事業所を運営する会社の代表や施設長らが謝罪して園児への行為について説明しています。
23日午前、子どもを預けに来た保護者からは、こうした行為を防ぐためにも、運営会社と保育士との連携の強化やよりよい保育を望む声が聞かれました。
2歳児の母親は「大きな問題になる前に、運営会社と保育士が連絡を密に取って話し合いの場を設けて対応してほしいと思います。子どもたちのためにも、よりよい保育を目指すよう願っています」と話していました。
事業所を運営する会社によりますと、施設長と保育士らは、聞き取りに対し、「子どもたちが喜ぶので行為がエスカレートした。本当に申し訳ない」などと話しているということです。
沼津市は、立ち入り監査を行って詳しい状況を調べることにしています。