富士宮市が聴覚障害ある人の意思疎通をサポートするカード制作

富士宮市は、聴覚に障害がある人たちの店舗や病院の窓口などでの意思の疎通をサポートするため、聞こえないことや筆談を希望することなどを示すことができるカードを制作し、配布を始めました。

「コミュニケーションカード」と名付けられた、このカードは、聴覚に障害がある人たちから「コロナ禍でマスクを着けているため相手の口元が見えず、話している内容が分からない」などといった声が寄せられたことを受け、富士宮市の障がい療育支援課が制作しました。
カードの表には、「私は聞こえません」や「私は聞こえにくいです」と書かれ、裏面には、「書いてください」「ゆっくり話してください」「私を呼ぶ時、肩に触れるか手を振ってください」という文言が並び、いずれかを指さすことで、対応を依頼できるようになっています。
このほか、買い物や食事の際にレジ袋が必要かどうかや、現金やクレジットカードなど希望する支払い方法をイラストを指さして伝えるカードもあります。
カードを制作した手話通訳士の森田清美さんは「障害者手帳の有る無しに関わらず、このカードを使ってお互いに暮らしやすい社会になればと思います」と話していました。
カードは、富士宮市役所などで配布しているほか、市のホームページからダウンロードすることもできるということです。