昨年度県内での高齢者虐待件数 3年ぶりに前年度より減少

昨年度に県内で発生した高齢者の虐待の件数は428件で、3年ぶりに前の年度より減りました。

県は高齢者虐待防止法に基づいて毎年、県内で発生した高齢者への虐待の件数をとりまとめています。
それによりますと、昨年度、県内での暴力や介護の放棄など高齢者への虐待の件数は428件で、前の年度より22件減りました。
件数が減少したのは2018年度以来3年ぶりです。
内訳では、家族からの虐待が409件と大半を占め、介護施設の職員などによる虐待が19件でした。
虐待をした家族のうち最も多かったのが息子の196件で、次いで夫の92件、娘の79件などとなっています。
また、虐待を受けた高齢者の家族形態は、未婚の子との同居が139件で3割以上を占め、夫婦のみの世帯が80件などとなっています。
県福祉長寿政策課は虐待の背景には介護疲れや孤立感があるとして、「市や町の広報誌に相談窓口の地域包括支援センターの連絡先を記載するなど、支援や防止につながる態勢を強化していきたい」としています。