沼津市の病院と同じグループ運営 南伊豆町の病院でも虐待行為
沼津市の精神科の病院で、看護師らによる入院患者への暴力行為が明らかになった問題で同じグループが運営する南伊豆町の精神科の病院でも、准看護師ら4人が虐待行為を行っていたがわかり、病院側は会見を開いて謝罪しました。
この問題で、暴力行為が明らかになった沼津市の「ふれあい沼津ホスピタル」と同じグループが南伊豆町で運営する、精神科の専門病院、「ふれあい南伊豆ホスピタル」でも、職員による患者への虐待行為があったことがわかり、病院が28日、会見を開きました。
それによりますと、ことし2月には、当時69歳の准看護師が、患者の口に粘着テープを貼る行為を行ったほか、当時53歳の介護福祉士は、「どいて邪魔」と暴言を吐いて車いすを蹴ったということです。
また、ことし3月には、当時62歳の介護福祉士が、食堂で車いすの患者のおむつを交換する際に、患者の足を自分の足で押さえ、当時54歳の看護補助は、患者の頭を押さえつけるなど日頃から粗暴にふるまい、威圧していたということです。
いずれの患者もけがはないということです。
4人は、「本来2人でやるべき業務を、効率よく進めようとして行った」などと説明しているということで、病院側は「介護の人員は足りてはいたが、日頃の職員どうしの声かけがうまくいかなかった」として背景に病院の体制に問題があったと説明しました。
4人は事実関係を認め、ことし3月に出勤停止1か月の懲戒処分を受けたあと復帰していましたが、現在はいずれも退職の意向を示しているということです。
「ふれあい南伊豆ホスピタル」の望月博院長は、「当院の職員により患者への不適切な行為により、患者やその家族などに多大なるご迷惑とご心配をおかけしお詫び致します」と謝罪しました。