浜松市が障害児事業所の給付金不正受給で事業所の指定取消しへ

障害がある子どものデイサービスなどを行う浜松市内の事業所が、運営に必要な管理責任者について配置の条件を満たさないまま給付金を請求し、3900万円あまりを不正に受け取ったなどとして、浜松市は事業所としての指定を1月いっぱいで取り消すことを決めました。

指定取り消しの処分が決まったのは、浜松市の医療法人社団「もみのおか」が市内で運営していた障害がある子どものデイサービスなどを行うあわせて3つの事業所です。
浜松市が監査を行った結果、3つの事業所ではそれぞれ、2017年から2019年までの一定の期間、専任かつ常勤で配置しなければならない管理責任者をほかの施設と兼務させた状態で市に給付金を請求し、3900万円あまりを不正に受け取っていたことがわかったということです。
また、医療法人では、市の監査に対して、基準違反を隠すためのうその資料を提出していたということです。
NHKの取材に対し、医療法人は「職員の法令に対する理解が不十分だった」などと説明し、事実関係を認めていて、これまでに加算額をあわせたあわせて5400万円あまりを市に弁済したということです。
市は、刑事告訴については見送った一方、事業所としての指定を1月いっぱいで取り消すことを決めました。
一方、利用している子どもたちが困ることがないよう、デイサービスなどの運営は来年2月以降、別の法人に引き継がれるということです。