スプリンクラーで楽器被害 楽団側検討委が現地調査へ 裾野市
裾野市の市民文化センターでスプリンクラーが突然作動しオーケストラの楽器などが水につかった問題で、楽団側は独自に設けた専門家などでつくる検討委員会が原因究明のため近く現地調査を行うことを明らかにしました。
この問題はことし9月、裾野市の市民文化センターでスプリンクラーが突然作動し、焼津市のオーケストラ、シンフォニエッタ静岡の出演者5人がけがをしたほか、楽器約100点が被害を受けたとしています。
シンフォニエッタ静岡は22日に静岡県庁で会見し、原因究明のため楽団が独自に設けた専門家などでつくる検討委員会が、近く市民文化センターで現地調査を行うことを明らかにしました。
楽団によりますと、検討委員会は裾野市から取り寄せた資料を基に事故の原因について見解をまとめたということで、現地調査を通じてその中身を実証したいとしています。
調査の実施時期は裾野市側と調整中だということで、中原朋哉芸術監督は「文化センターのスプリンクラー設備は複数の問題を抱え、点検上の問題も見られる。1月上旬には調査を行い、誤作動が起きるような状況を再現したい。調査はできれば市が設けた事故調査委員会と合同で行いたい」と話しています。
この問題をめぐっては裾野市が外部の有識者による事故調査委員会を立ち上げ、11月から原因究明にあたっています。