三嶋大社 人工的に雲海作り年末年始の参拝客出迎え

鎌倉幕府を開いた源頼朝にゆかりがある三島市の三嶋大社で、年末年始に訪れる参拝客に幻想的な風景を楽しんでもらおうと、境内の池の周辺に人工的に霧を発生させて雲海を作り出す取り組みを行うことになりました。

三島市の三嶋大社は源頼朝が平氏を倒す挙兵の前に戦勝祈願をしたことで知られ、県の内外から毎年多くの初詣客が訪れます。
境内の中心部には富士山の伏流水が注ぐ神池と呼ばれる池がありますが、神社ではこの池の周辺で幻想的な風景を楽しんでもらおうと人工的に雲海を作り出す取り組みを行うことになりました。
20日、本番を前にデモンストレーションが行われ、池の周りに設置された約100個の特殊なノズルから細かい水の粒子が噴射されると、1分もたたないうちに人工の雲海が姿を現しあたりは幻想的な雰囲気に包まれました。
雲海は放射冷却によって空気中の水分が凝結して発生した霧によって山間部などで見られる現象で、吹き出す水の粒子を細かくすることで人工的に作り出すことができたということです。
三嶋大社の神職、山下弘道さんは「三島といえば水の町です。ことしは暗いニュースも多かったのですが、幻想的な雰囲気を楽しんで新年の幸せを祈ってほしいです」と話していました。
三嶋大社の雲海は大みそか31日の午後11時から元日の午前2時までと、元日から3日までは午前10時から午後7時まで楽しむことができ、暗くなる時間帯にはライトアップも行われるということです。