リニア新幹線トンネル工事 国の有識者会議が今後の論点示す

リニア中央新幹線のトンネル工事を巡り、静岡県内の環境保全を議論する国の有識者会議が開かれ、今後の論点として南アルプスの沢の生物や高山植物、残土置き場での生物への影響などを分析することが示されました。

リニア中央新幹線はJR東海が2027年の開業を目指していますが、静岡県は南アルプスの生態系に影響があるなどとして県内での着工を認めていません。
これについて国土交通省が設けた有識者の6回目の会合が20日に東京で開かれ、これまでの議論や関係者からのヒアリングを踏まえて今後の論点がまとめられました。
それによりますと、トンネル工事で地下水位に変化が起きた際、南アルプスの沢や高山植物への影響を確認するために沢ごとに沢の流量や生息する生物の生息状況を分析することや、高山植物の土壌水分の変化を見ながら植物に水分が供給される経路を分析することが示されました。
また、工事に伴う残土置き場での植物への影響を分析することも示されています。
これらの論点についてJR東海にデータの開示を求め、影響が出る場所については回避や低減の措置などを議論していくということです。
会議のあと静岡県の森貴志副知事は「きょう示された論点はまだ議論が詰まっておらず、十分か不十分か判断できない。県の専門部会にも報告して、県が求めるものが盛り込まれているのか検討していく」と話すにどとまりました。