元保育士園児暴行事件 園に“心のケア”保育士など派遣へ
裾野市の保育園で元保育士3人が園児への暴行の疑いで逮捕された事件を受け、県保育連合会は、この園の保育士たちの支援や心のケアにあたるため、カウンセリングの研修を受けた保育士などを、来週から当面、園に派遣することを決めました。
裾野市の認可保育園、「さくら保育園」の元保育士3人は、ことし6月、1歳児のクラスの園児に対し、それぞれ暴行した疑いで逮捕されました。
この事件を受けて、県内の保育園やこども園でつくる県保育連合会は、さくら保育園の保育士たちが大きな心のダメージを受け、普通の保育を行うことが難しくなっているとして、12月8日、加盟する県東部の園に保育士の派遣を要請しました。
その結果、これまでに約30の園が協力する意向を示したということで、12月19日から当面、1日あたり2人から3人程度の保育士を派遣することを決めました。
連合会によりますと、派遣するのはカウンセリングの研修を受けた保育士が望ましいとしていて、業務の支援だけでなく心のケアにもあたることにしています。
連合会がこうした取り組みを行うのは初めてだということで、今後は、心理士を定期的に派遣して、保育士のカウンセリングを行うことにしています。
県保育連合会の土山雅之会長は、「以前は笑顔があふれていた保育園だったと思うが、今はきっと途切れてしまっている。1日も早く園児や保護者、そして保育士の笑顔があふれる園に戻ることを祈っています」と話していました。