リニア 新幹線 JR東海社長“開業時期に影響は静岡工区”

静岡県が着工を認めていないリニア中央新幹線を巡り、川勝知事が静岡以外の工事の進捗状況や開業などへの課題の開示を求める文書を出したことを受けて、JR東海の金子慎社長は、「開業時期に影響を及ぼす工事は静岡工区だ」とする回答の文書を出しました。

リニア新幹線を巡っては、静岡県は工事による大井川への影響などを懸念し県内での着工を認めない一方で、2027年の品川ー名古屋間の開業に向けた沿線都府県でつくる建設促進期成同盟会に加盟し、川勝知事が神奈川県や山梨県などの工事現場を視察するなど動きを活発化させています。
こうした中、11月25日に、川勝知事が、JR東海に対し、ほかの自治体の工事現場での進捗率や用地の取得率、課題などの開示を求める文書を出したのを受けて、JR東海の金子社長が14日付けで回答の文書を出しました。
回答文書では、川勝知事が開示を求めた工事の進捗状況や用地取得については、「当社のホームページで公表している」として具体的な内容に触れませんでした。
課題については触れなかったものの、「静岡工区は難工事であり、当初から長い工事期間を見込んでいたが、今もなお工事に着手できない状況が続いている」とした上で、「現時点で2027年の品川ー名古屋間の開業時期に影響を及ぼす工事は静岡工区だ」という見解を改めて示し、県に早期着工への協力を求めています。