旧天竜市元市長の再審請求審理 検察側新たな証拠開示に応じず

旧天竜市元市長の再審請求審理 検察側新たな証拠開示に応じず

贈賄の罪で略式命令を受けた旧天竜市の元市長が再審=裁判のやり直しを求めている審理で、弁護側が求めている新たな証拠の開示について、検察側は「著しく時機におくれた証拠あさりだ」として応じない姿勢を示しました。

旧天竜市の中谷良作元市長(90)は、当時の県立天竜林業高校の生徒だった孫の調査書を改ざんしてもらった見返りに、平成18年から19年にかけて元校長に現金20万円を渡したとして、贈賄の罪で罰金70万円の略式命令を受けました。
元市長が裁判のやり直しを申し立て、浜松簡易裁判所で行われている審理では元市長への警察の取り調べメモがことし1月に証拠として開示されていて、弁護側は「当時の自白の内容は不合理に変遷していて、信用性は認められない」と主張しています。
の3者協議のあと弁護側が会見を開き、検察がきょうまでに反論する意見書を裁判所に提出したことを明らかにしました。
意見書では、「供述に変遷はみられるが、お金を渡したという核心部分について自白しているので、不自然とまではいえない」などと主張しているということです。
また、弁護側が、現金を渡したとされる日の元市長の行動に関する証拠を新たに開示するよう求めたことについては、「著しく時機におくれた証拠あさりで許容されるものではない」として、応じない姿勢を示したということです。
元市長の代理人の杉尾健太郎弁護士は、「捜査機関は税金を使って証拠を集めているので、証拠は本来、国民のものだ。やましいことがなければ出すべきだ」と話していました。