袴田事件 支援者たちが東京高検に即時抗告取り下げを要請

いわゆる袴田事件で再審・裁判のやり直しを求めている袴田巌さんの支援者たちが、東京高等検察庁に即時抗告を取り下げるよう要請しました。
検察が行った実験により袴田さんの無実が証明されたと主張しています。

袴田巌さん(86)は、56年前に今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で死刑が確定しましたが、無実を訴え、2014年に静岡地方裁判所が再審を認める決定を出しました。
しかし、検察が不服として即時抗告し、最高裁の審理を経て、現在も東京高等裁判所で非公開の協議が続いています。
最大の争点は逮捕から1年以上あとに現場近くのみそタンクから見つかった犯人のものとされる衣類についた血痕の色の変化です。
弁護側が「時間がたつと赤みはなくなる」として証拠がねつ造されたと主張しているのに対し、検察は「赤みが残る可能性がある」と反論し、去年9月から血痕のついた布をみそに漬ける実験を行っていました。
弁護団によりますと、11月1日に検察の実験を視察したところ血痕の赤みが消えている様子が確認できたということで、これを受けて9日、袴田さんを支援する団体が東京高検に即時抗告を取り下げるよう要請しました。
支援者の寺澤暢紘さんは「実験結果は袴田さんが無実だと検察みずからが証明したようなものだ。速やかに即時抗告を取り下げてほしい」と話していました。