沼津市内の医療機関にサイバー攻撃 電子カルテシステムに障害
沼津市内にある医療機関が10月、ランサムウエアと呼ばれる身代金要求型のウイルスによるサイバー攻撃を受け、電子カルテのシステムに障害が発生したことを明らかにしました。
ホームページでサイバー攻撃を受けたことを明らかにしたのは、沼津市内にある医療機関です。
医療機関によりますと、10月27日の朝、ランサムウエアと呼ばれる身代金要求型のウイルスによるサイバー攻撃を受け、電子カルテが暗号化されるシステム障害が発覚したということです。
医療機関のサーバーには「データを暗号化した。解いてほしければ金銭を支払う必要がある」などと英文のメッセージが届いたということですが、金銭は支払っていないということです。
電子カルテには少なくとも2000人を超える患者のデータが保存されていて、復旧のめどは立っていないということです。
医療機関では現在、紙のカルテを使用したり外部のネットワークから切り離した状態で新たに電子カルテを作成したりして、通常どおり診療を行っているということです。
また、警察や厚生労働省、県などに被害を報告したということです。
医療機関の院長はホームページで「早期復旧を目指しておりますが、当面の間ご不便をおかけします。ご迷惑およびご心配をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」とコメントしています。