差別発言に揺れる大道芸W杯 ほぼ予定通りの開催方針を決定
静岡市の一大イベント「大道芸ワールドカップ」のプロデューサーが、中国への差別的な文書の配付や発言をして解任された問題で、実行委員会は15日に開いた会議でプロデューサーが手がけた演出を変更した上でほぼ予定通り開催する方針を正式に決めました。
11月4日から静岡市で開催予定の大道芸ワールドカップをめぐっては9月、プロデューサーが会議で中国に対する差別的な内容の文書の配付や発言をしたことが問題になり、実行委員会は10月7日に記者会見を開いて、プロデューサーの解任と実行委員長の辞任を発表しました。
会見で実行委員会は「大会開催の可否を含めて検討する」としていましたが15日、市内で開いた会議で、プロデューサーが手がけていた大会の演出を変更した上で、ほぼ予定通り開催する方針を正式に決めました。
会議の終了後に取材に応じた猪股宏光実行委員長代理は「解任したプロデューサーの色はすべて排除する。アーティストの演技を見せることを軸にして、具体的なやり方は15日と16日、議論を続けて決めたい」と述べました。
また、出場を予定している33組のアーティストは大半が出場の意思を示しているということですが、一部は実行委員会の説明を聞くまで判断を保留するとしていて、今後の対応が注目されます。