神奈川県がリニア用地取得の遅れ否定 知事“根拠公表すべき“

リニア中央新幹線の整備を巡り、川勝知事が主張する神奈川県の車両基地の用地取得の遅れを神奈川県の黒岩知事が否定していることについて川勝知事は、根拠を公表すべきだという考えを示しました。

川勝知事は9月、神奈川県で建設中のリニア中央新幹線の駅の工事現場を視察した際車両基地の予定地も訪れ、「用地取得が遅れていて2027年の開業には間に合わない」などと発言し、その後も開業の遅れについて静岡の責任ではないという趣旨の主張をした上で、「極めて厳しい状況にあり、神奈川県に一義的な責任がある」と述べています。
これに対し神奈川県の黒岩知事は、すでに約5割の地権者から土地を譲ってもらっていることやJRは用地取得ができたところから整備を進めていて車両基地が全体のスケジュールに影響を及ぼすことはないとするコメントを出して川勝知事の発言を否定し、JR東海側も否定しています。
これについて、11日、川勝知事は定例会見で、「数字の根拠を調査しているはずなので、今月中にもデータを出して頂きたい。車両基地がなければ運転できないので、ほかの知事も知る権利がある」と述べ、用地取得に関するデータの根拠を公表すべきだという考えを示しました。