大規模断水 自衛隊災害派遣要請に遅れ?静岡市に意見相次ぐ

静岡市清水区の大規模な断水の最大の原因となった川の取水口に詰まった流木などの撤去作業を巡り、市民などから静岡市に自衛隊への災害派遣要請の遅れを指摘する意見が40件余り寄せられていることがわかりました。
川勝知事は「市から要請がこなかったのでじりじり待っていた」と説明する一方、市は「まず自分たちで対応できるかどうかを考えなくてはならなかった」としています。

台風15号の影響で静岡市清水区では水源の興津川の取水口に流木や土砂が詰まり、9月24日の昼前から大規模な断水が発生しました。
静岡市は2日後の26日午前10時すぎに県を通じて陸上自衛隊に対し、給水活動や取水口の流木の撤去などを求める災害派遣要請を行いました。
要請を受けた自衛隊は26日の夕方には市立清水病院で給水活動にあたり、27日には午後6時ごろから30人体制で川の取水口で流木などの撤去作業を行い、約6時間で撤去を完了させました。
この自衛隊の派遣要請の経緯について、静岡市の田辺市長は26日の会見で「現場を視察して、『よしこれは週明け、連休が明けたら県に要請しよう』と、対策本部会議での決定になった。まず何を要請するかという具体的な中身を固めなければならないということがあった」と説明しました。
一方、台風が接近した23日夜から29日までの1週間で、市民などから静岡市に対し「早く自衛隊に派遣を要請してほしい」とか「もっと早く自衛隊を呼べばよかった」などと指摘する意見が40件余り寄せられていることがわかりました。
また、川勝知事は30日、NHKの取材に対し、「私どもは市や町からの要請があってから自衛隊に出動要請するという手続きになっている。日曜日に要請がこなかったのでどうなっているのかとじりじり待っていた」と説明しました。
田辺市長と不仲なために対応が遅れたという見方があることについては、「とんでもない話。それぞれみな県民市民のために全力を尽くしている」と否定しました。
一方、静岡市危機管理総室は取材に対し、「災害派遣要請には『自衛隊でしか対応できない場合に限る』という原則があり、まず、自分たちで対応できるかどうかを考えなくてはならなかった。また27日夜に自衛隊が入ったことで作業が加速したのは間違いないが、被災直後は川の水位が高く、最初から自衛隊が入れたわけではなかったと考えている」と話しています。