静岡県立大学 薬学部の学生がワクチン接種の手順学ぶ
今後新たな感染症が起きてワクチン接種の担い手が不足した時に備え、静岡県立大学では27日、薬学部の学生を対象に接種の手順を学ぶ実習が行われました。
ワクチン接種の担い手を巡っては新型コロナで不足した地域があったため、厚生労働省は8月、特例として医師法で認められている医師と看護師以外の5つの職種を認める方針を決めました。
この5つの職種に薬剤師には入っていませんが、今後入る可能性もあるため、静岡県立大学では、薬学部の学生たちに今のうちから接種の具体的な手順を学んでもらおうと初めて実習を行いました。
27日の実習では薬学部の4年生42人が参加し、新型コロナのワクチン接種を想定して、腕に見立てた練習用のパッドを使って針を刺す位置を確認したり、皮膚に対して垂直に接種する「筋肉注射」の手順を確認したりしていました。
実習を受けた学生は「初めての実習で緊張した」とか、「薬剤師が新たな担い手になった時に向けて心の準備になりました」などと話していました。
静岡県立大学の賀川義之薬学部長は「法整備されてから薬剤師がワクチンの打ち方を学ぶというのでは遅いので、今のうちから準備をしていく必要があると思う」と話していました。