記録的な大雨で浸水被害 静岡市約5万5000世帯で断水続く

台風15号の影響で記録的な大雨となった静岡県内では、浸水被害が25日午前6時までに2500棟近く確認されたほか、静岡市では約5万5000世帯で断水が続いています。

静岡県によりますと、台風15号の影響で、県内では、24日までに、2人が死亡、1人が行方不明になっています。
このうち、掛川市では、土砂崩れで2階建ての住宅1棟が全壊して、この家に住む45歳の男性が死亡したほか、袋井市では74歳の男性が水に浸かった軽トラックの近くで倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。
さらに、川根本町では、道路にできた穴に軽トラックが転落し、運転していた70代の男性が行方不明になっています。
各地で、浸水の被害も相次ぎ、26日午前6時の時点で、あわせて12の市と町で、床上浸水が1247棟、床下浸水が1211棟、あわせて2458棟に上るなど被害が拡大しています。
インフラへの影響も続いています。
静岡市では、清水区内に水道水を供給する興津川の取水口で、流木などが詰まって水を取り込むができなくなり、24日昼前からおよそ5万5000世帯で断水が続いていて、市と海上保安庁があわせて28か所に給水所を設けて対応していますが、復旧のメドは立っていないということです。
一方、中部電力パワーグリッドによりますと、県内は、送電用の鉄塔2基が土砂崩れで倒れたのが原因で、静岡市葵区を中心に24日、最大でおよそ12万戸が停電しましたが、復旧作業の結果、停電は25日午前11時の時点で1430戸まで解消したということです。
《静岡市では給水所に多くの市民》
記録的な大雨の影響で大規模な断水が続いている静岡市清水区では、25日も、市が設置した給水所に水を求めて多くの人が訪れています。
市では25日も、清水区内の27か所に給水所を設けて対応しています。
このうち、有度生涯学習交流館の給水所では3トンの水が用意され、多くの住民が車や徒歩などで次々に訪れていました。
50代の男性は「2リットルのペットボトルを6本用意していたのですが、足りなくなってしまったので、給水所にきました」と話していました。
また、家族で訪れていた40代の女性は「水が出なくて一番困るのはトイレですが、手を洗うことも習慣になってるので、すぐ手を洗うことが出来なくて不便です」と話していました。
このほか、海上保安庁も、25日午前から、清水区日の出町の巴川河口の岸壁で、巡視船による給水活動をしているということです。
静岡市では、興津川の取水口に詰まった土砂や流木など撤去作業を進めていますが、断水復旧のめどは立っていないということです。